田母神・竹中対談
田母神セブン通信は、元航空幕僚長の田母神俊雄が、軍事・国際情勢・日本の行方などについて解析するためのチームを新たに結成し、田母神俊雄とそのブレーンによる広く深い、ニュース・分析をお伝えしてまいります。
今回は2021年6月に行いました竹中平蔵元総務大臣との対談の模様を文字にてお届けいたします。政治的なスタンスは真逆といわれる二人の防衛・日米関係に対する意見交換をご一読ください。また、武器輸出と言う政策にはどのような利があるのかにも言及しております。
―司会―
本日は宜しくお願いいたします。以前から田母神先生は武器輸出は日本にとって大変すばらしい政策ではないかと提唱しております。
武器輸出というのはよく「死の商人」だとか言われてしまいますけれども、実はそうではなくて、例えば購入した国というのは売ってくれた国に対して技術を認めて買っている訳なので、戦争を仕掛けることはない。
これは「究極の安全保障」なると仰っております。
―竹中―
ほーなるほど。なるほど。
―司会―
それで何と言っても産業にぶら下がる会社がたくさんあるんですよね。これをもっと活性化させ製品を外国に輸出していくということは、日本の経済にとってもいいことなのではないかと常々仰っておられるので、そこをぜひ田母神先生からご説明を頂きまして、竹中先生のご感想を伺いたいのですが。
―竹中―
そうですか。はいお願いします。
―田母神―
日本(自衛隊)はアメリカの武器をほとんど買ってるわけで戦闘機にしろ、ミサイルシステムにしろですね。
近年の武器っていうのはハードじゃなくてソフトウェアが能力の大半を決めるんですよね。このソフトウェアって中身がどうなっているのかわかんないですよね。作った国でないと。
―竹中―
はい。
―田母神―
例えばアメリカからF15という戦闘機を航空自衛隊が買って、これに日本で作ったミサイルを